日本の伝統と文化遺産を紡ぐ技術

株式会社あじま左官工芸

ABOUT 会社紹介

【創業約100年】日本の伝統建築・文化財を守り続けてきた技術者集団。

国宝や重要文化財に指定されている日本の建築物は全国に5500棟以上。歴史学的にも価値のある寺社仏閣の数は全国15万以上にも上ります。このように日本には数多くの歴史的建築物が現存していますが、その修復を担えるのはごくわずかな技術者のみ。古くより腕利きの職人たちが貴重な建築物を後世に残そうと大切に守り、受け継いできたのです。その中の一社が私たち、あじま左官工芸。創業から約100年もの長きにわたり、伝統建築や文化財を守り続けてきました。形あるものに“永遠”はありません。だからこそ、歴史・文化を継承していくには私たちの手で修復する必要があります。造り手は何百年も前に亡くなっている、当時使っていた壁材の資料も残っていない、そんな手探りの修復現場も多くあります。だからこそ創業100年のノウハウを持つ当社に代わる会社はないと自負しています。一つひとつの仕事が、一つひとつの課題が、当社にとって、そして職人にとっての財産です。「左官」人口は年々減少しており、大切な歴史的建築物を守る担い手は希少な存在。当社であなたにしかできない技術を身に付け日本の財産を後世に紡いでいきませんか？

BUSINESS 事業内容

社寺建築・文化財修復の豊富なノウハウを持つプロフェッショナル。

日本建築の歴史を継承する左官業

伝統建築や社寺建築、文化財といった歴史的価値の高い建築物を中心とした左官業を担っています。創業100年の歴史の中で継承されてきた伝統手法とそのノウハウが高く評価され、多くの歴史的建築物を手掛けてきました。【施工実績】・富岡製糸場（世界遺産）・駿府城公園坤櫓・皇居外苑（旧江戸城外桜田門）他

伝統技術の担い手を育てていく

日本の大切な歴史的建築物を守るための左官は、当社にとってはもちろん国にとっても大切な財産だと考えています。そのため「背中を見て学ぶ」従来の教育体制を見直し、入社後研修を導入。腕を磨く場として、練習台も用意しました。入社2～3年の若手社員たちはここで、仕事終わりや休みの日に社長やベテラン社員に見てもらいながらコテさばきの練習に励んでいます。伝統建築を手掛ける職人の道具は、どうしても高価なものが多く、それが見習い職人の負担の一つでした。そこで当社では新人への無償貸出用としてコテなどの道具を一式取り揃えています。まずは社用道具で技術を習得し、もっと道具にこだわりたくなったら自分のお気に入りの一点を見つけていってください。

男性・女性共に活躍可能！女性職長も活躍中！

当社の職人は20名中5名が女性。女性スタッフ専用の更衣室としてマンションの一室を用意するなど、男性・女性共に活躍できる働きやすい会社を目指して職場環境を整えています。また、先輩社員の多くが未経験スタート！寺社や仏閣が好きで入社した先輩や、歴史的な建造物の造形美に魅了されて入社した美大出身の先輩、芸術性の高い左官技術に憧れて入社した先輩…など、入社理由は様々。「誇れる技術を身に付けたい」「社会貢献度の高い仕事がしたい」といった熱意があれば、誰でも活躍可能です。

WORK 仕事紹介

希少価値の高い技術を自分の一生モノのスキルに。

左官職人

寺社仏閣や国の指定文化財など、歴史的価値のある建築物の壁や床を数種類のコテを使い分けて補修していきます。当社では壁面の下地部分だけでなく、人の目につく表面まで任せてもらえるため、貴重な経験が積めます。【まずは練り作業から】左官業に欠かせないのが、壁や床を塗る材料を調合してミキサーや攪拌機などで“練る”作業。まずは先輩の指示通りに材料を練るところからスタートしましょう。約半年かけて少しずつコテを使った作業もお任せしていきます。

新人左官職人の1日流れ

07：00　本社集合：乗り合わせで現場へ 08：00　現場到着：協力業者と共に朝礼 08：15　塗装剤の調合・先輩のサポート 12：00　昼休憩：みんなでお弁当 13：00　昼礼：お互いの進捗を確認 13：15　作業再開 16：00　塗り付け作業を少しお手伝い 17：00　業務終了・帰社（★） 18：00　本社に戻ったら勤務終了 18：30　家に帰って夕飯 ★塗り付けが乾いたら業務終了のため、塗装剤が乾きやすい夏場は早上がりの場合有！

当社だからこそ身に付く技術

通常は市販のモルタルやセメントを使用して壁や床を塗っていくのが左官の仕事。しかし、歴史的な建築物は現代の既製品では当時の面影を再現できない場合がほとんどです。そのため様々な材料を調合し、創建当初の状態を再現する技術・ノウハウまで学べるのは、当社ならではです。

安定収入×無理なく働ける環境

これまでは日給月給制を採用していましたが、悪天候により作業が出来ない日は給与が発生しないため毎月の収入が不安定でした。そこで月給制を導入して毎月安定した収入を確保できるよう改善。業界の常識にとらわれずに、どうしたらスタッフが長く働けるかを考えて改革を進めています。

INTERVIEW インタビュー

代表取締役阿嶋一浩

他人に語りたくなる誇りの持てる仕事: 有名な歴史的建築物に関わる機会が多い当社での仕事。寺社の大きな正門や本堂の外壁といった人の目に多く触れる部分を任せていただくことが多いため、「○○の外壁は俺が塗ったんだよ」とか「私は○○の壁面の模様を再現したのが自慢で…」と、誇らし気に自分の仕事を語る社員が多いです。歴史を守るという責任も大きいですが、その分得られる達成感や満足感も大きいです。

業界全体にとって替えのきかない貴重な人材: 私たちの持つ確かな技術や豊富なノウハウは、簡単に習得できるものではありません。だからこそ人材への投資は惜しみなく行い、じっくりと時間をかけて育てていこうと思っています。当社の想いを取引先様も理解してくださっており、スタッフの休みを確保できないと言えば「じゃあ納期を調整するよ」と言ってくださり、人に投資した分コストが増えたと言えば「じゃあ予算を上げるよ」と言ってくださることも。「あじまさんに代わる職人はいないから」と当社の貴重な人材を取引先様も守っていこうとしてくれています。

仲間とのちょっとした息抜きが長続きの秘訣: ありがたいことに「ぜひあじまさんにお願いしたい」と言っていただける機会は多く、関東を中心とした隣県へ出張して現場を手掛けることもあります。そんな時は仕事終わりに同じ現場の仲間たちと、ご当地の料理を食べながら談笑するのが楽しみの一つ。現場への移動も乗り合わせなので、自然と会話量は多くなりますし、仲間との一体感も強くなります。